誰の財産?

大都会には誘惑がいっぱいですね(笑)

遺言や信託の話をした時に、ご自身で決められないのか、
「自分で死んでからみんなで仲良く話合って決めてほしい」

と言われたことがありました。
仰る通り仲良く話し合い出来れば良いのですが、そうでないことが多いのです。

先日鑑賞した映画のタイトルが、
「親のお金は誰のもの 法定相続人」

※感想文はこちら

タイトル見て、
親のお金は親の物ですよ、何言ってるんですか、とマジレスしそうになりました。

で、サブタイトル?の「法定相続人」て一体何?

相続が発生すれば、亡くなった人の財産について、この「法定相続人」の間で話し合い(遺産分割協議)を行って財産の帰属先を決定します。

特に協議を行わない場合の相続分が以下の民法900条の通り

民法900条
同順位の相続人が数人あるときは、その相続分は、次の各号の定めるところによる。
一 子及び配偶者が相続人であるときは、子の相続分及び配偶者の相続分は、各2分の1とする。
二 配偶者及び直系尊属が相続人であるときは、配偶者の相続分は、3分の2とし、直系尊属の相続分は、3分の1とする。
三 配偶者及び兄弟姉妹が相続人であるときは、配偶者の相続分は、4分の3とし、兄弟姉妹の相続分は、4分の1とする。
四 子、直系尊属又は兄弟姉妹が数人あるときは、各自の相続分は、相等しいものとする。ただし、父母の一方のみを同じくする兄弟姉妹の相続分は、父母の双方を同じくする兄弟姉妹の相続分の2分の1とする。

冒頭の方のお話の「仲良く話し合って」はこの法定相続分を意識したものかも知れませんが、これはあくまで「何も決めなかった場合」の規定に過ぎません。

スジ論から言えば、自分の財産なんだから、自分で自由に決めたら良いのです。
親孝行な子と親不孝な子、必ずしも同じ割合で分けなければいけないわけでは全くありません。

これで子供達が揉めたとしても、雲の上から眺めて「知らんがな」と言えるかどうか。

そう言える人なら、案外子供達が揉めることはないのかなと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です