分かりっこない

従来からの司法書士や行政書士の仕事は、明確な答えがありました。

例えば相続の登記であれば、相続人間の協議によって決まった新たな所有者への登記名義変更であり、建設業や宅建業などの許認可であれば監督庁の許可になります。

言ってみれば、ゴールがすでに決まっているのであとは書類をどう集めるか作るです。

ところが信託は違います。
依頼者が100人いれば100通りの答えがあります。

そして、その答えは依頼者が持っていますので、そこをヒアリングして聞き出すことで最適解を導き出すのが腕の見せ所です。

だから、大切なのは依頼者の本当の想いをどう引き出すか、コミュニケーション力、ひいては人間力が問われます。

ところで子供の頃など、良く言われませんでしたか?
「相手の氣持ちを分かってやれ」とか。

確かに間違っていないと思います。
人は一人では生きていけませんから、それは周りの人と協調していくためには大切なこどです。

でも、人の気持ちってどうやってわかるのでしょうか?
言い換えれば、どこに答えがあるのでしょうか?
もしも本人に「あなたって、実はこうなんですよね」と言って「その通り」と言ってくれても、

それ本当?

誤解を恐れずに言いますが、
人の気持ちなんて到底分かりっこないのです。

じゃあ、人の気持ちが分からないなんて信託なんてできないじゃん?とかツッコまれそうですが、

大切なのは
相手に寄り添い、分かろうとする姿勢、
なのではないでしょうか。

矛盾するようですが、正解はないけど正解を探し続けること、100点に少しでも近づくこと、で自分の出した結論を絶対視しないことでしょうか。

では少しでも正解に近づくにはどうすればよいか。
私自身の考えですが、それは2つあります。

一つは自分自身を大切に扱うことです。
人は自分自身に対してする以上には人を大切することはできません。
自分を大切にしているか、自分のことを粗末に扱っていないか。
好きなもの食べさせているか。

また、自分が自分のことをどう扱っているかで、周りの人のあなたの扱いも違ってくるものです。

もう一つは、相手のことを受け容れることです。
一番大切なことは、会話をしていて、相手の話を批判せず、否定せず聴いてあげることです。
とは言っても、相手の言うことが常に正しいとする必要もないです。
「この人はこう考えているのか」とただ受け容れることです。

人は聴いてもらっている、言い換えれば受け容れてもらっていると感じることで、相手に心を開く。
それによって、相手はあなたに安心感を感じ、本音や氣持ちをつい話したくなってしまうかも知れません。

カウンセリングやコーチングに通じるものがあるかも知れません。

今週末の勉強会、そんな感じで、参加者様との対話も大切にしたいと考えております。
そうすることで、あなたが抱えている相続や事業承継の問題が信託によって解決するかも知れませんので、是非ご参加ください!

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