貢献のための後見?

今日も一日お疲れ様です、ということであんこ(とホイップ)が載っている抹茶ホットケーキで労をねぎらっています。

昔は司法書士の報酬というのは実は決まり(上限)があったそうです。
今は全くなくなって、自由競争になりました。
その反面、価格競争になってしまうのは致し方ないことですが、私のメイン業務(信託)は依頼者毎のオーダーメイドですので、価格競争には巻き込まれにくいです。
信託契約発効後のサポートを考えれば、けして高い価格ではありません。

ただし、成年後見の報酬は自分では決められません。
管轄の家庭裁判所が決定します。
ご本人(被後見人など)の財産の大小によって変わってきます。

ですので、まったく財産がないような方だと、報酬ゼロの場合もあります。
生活保護の方の後見であれば、市町村から報酬助成も出たりすることがありますが。

私はまだ出くわしたことがありませんが、今後可能性があります。
誰かがせねばいけませんからね。
士業というのは、単に利潤を追求するのみならず、公益性のある仕事ですし、成年後見はその意味合いが強いと考えます。

成年後見の仕事は独特の大変さがありますが、また違ったモチベーションを感じることもあります。
報酬の大小でサービスレベルを下げるようなことはやりません。

無報酬案件でも全力で取り組んでいれば、まさにタナボタ的に大型案件とご縁があったりするかも知れません。それが宇宙のバランスというものです。

それでなくとも、社会に貢献しているという、実感そのものが報酬だと感じることもあります。
ですが、公益性を追求するなら、事務所としての体力があることが大前提だと考えます。
ボランティア精神も悪くないですが、社会に貢献しているから、お金もらえなくても良い、というのは甘い考えです。

むしろ逆です。
稼いで稼いで稼ぎまくって、社会貢献する。
それが本筋です。

ちなみに司法書士法には「使命規定」というのがございます。

司法書士法第1条
司法書士は、この法律の定めるところによりその業務とする登記、供託、訴訟その他の法律事務の専門家として、国民の権利を擁護し、もつて自由かつ公正な社会の形成に寄与することを使命とする。

その使命を果たすためにも、稼ぐことが必須です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です