マニアのための信託

私の事務所のある堺市の中心部と言えば、市役所・法務局・裁判所がある、南海の堺東駅周辺のエリアでしょうか。

堺東駅からあべのハルカスなどのある南の繁華街・天王寺に出るには南海電車で新今宮駅まで行って、一駅だけJRに乗り換える必要がありますが、新世界の串カツの誘惑にくしする、いや屈するリスクもございます(笑)

ところが、大昔は天王寺まで南海電車「だけで」行くことが出来ました。
途中の天下茶屋から天王寺まで支線が出ていたのですね。
末期は一部区間が廃止されて、天下茶屋の隣の萩之茶屋駅からディープエリアを徒歩連絡になりましたが。

もう廃止されて30年以上になりますが、堺東から天王寺に向かうときに天王寺支線が今でもあればなあ、と考えてしまうのは私だけでしょうか。

で、その支線をとことこ走っていたのが冒頭の画像の電車だったのですね。

昔は鉄道模型をいくつか集めてましたが、断捨離しまくって今持っているのはこの一両だけ。
またコレクションを増やして行って、いつかでっかいジオラマを作りたいという夢は常に描いているのですが。

で、本題。
鉄道模型に限らず、フィギュア、あるいは昔のレコードや名著の初版本などいわゆるマニア収集品というのは、人によって価値が変わる、という特徴があります。

すなわち、好きな人にとっては青天井ですが、そうでない人にとってはガラクタ当然となってしまう。
同じモノなのに。

ヤフオクやメルカリをご覧になればお分かりでしょうが、とんでもない値段がつくことがありますが、ブッ〇オフなどでは二束三文にしかならないこともあります。

想定されるのは、突然こうした収集家が亡くなってしまって、遺族が遺品整理のために二束三文で売っぱらってしまうこと。
ちょっともったいない氣がします。

そこで「信託」です。
信託はどのような財産でも対応可能です。負債は無理ですが。

万が一のために、信頼おけるマニア仲間に「信託」しておくのです。
といっても、仲間に持ってもらうわけではありません。名義は仲間ですが、変わらず自分の手元に置いておきます。

ちょっとペット信託®と似ていますね。

でも、名義は受託者(託される人)ですので、遺族(相続人)と言えども勝手に売れない、という仕組みですね。

仲間が何人かあつまれば一般社団法人などを作ってそれを受託者にすることもできますね。

持ち主のマニア魂は「受益権」として仲間や法人に受け継がれて永遠に残るのです。

「名義」と「権利」と分けることによって、マニア魂が永遠に受け継がれる。
信託は本当に便利ですね♪

ちなみに天王寺支線の動画もYouTubeでいくつか楽しむことができます。
タイムスリップした氣分ですね。
(今や特急まで停まる天下茶屋駅はこの当時普通や各停しか停まらなかった)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です