救いたい人は救われたい人
法律のお仕事は「人助け」の側面があります。
特に借金問題とか離婚問題など、当事者にとっては人生を揺るがす問題であれば尚更です。
もっとも、この地球上には解決できない問題などございませんので、専門家としては依頼者に寄り添い、自ら持てる知識を駆使して、その問題解決に尽力するのは当然のこと。
ただ私が肝に銘じていることは、依頼者を「救おうとしないこと」
以前にも書きましたが、他者を救うことは出来ません。
あくまでも依頼者の伴走者という立場で専門家として手助けすることです。
問題解決の主体はあくまで依頼者です。
話変わりますが、実は私、司法書士になりたての頃に心理学などのセミナーに通い、カウンセラーみたいなことをやっていたことがあります。
本業より熱心だったかも知れません(汗)
当時ブログも書いておりましたが、書いていた内容を振り返ると、かなりネガティブなことも書いていたので、私自身がカウンセリングを受けた方が良かったのかも知れません。
もちろんカウンセラーさんがみんなそうでは有りませんが、当時の私は自分自身が救われたくてカウンセラーを名乗っていたののかな、と今振り返って思います。
「人を救う」ことで他者より上の立場になりたかったのかも知れません。よほど自分に自信が持てなかったのでしょう。
そんなこんなで、自分のカウンセラーとしての活動は頓挫しましたが、数年前から自分自身がカウンセリングを受けるようになり、また時には他の人のカウンセリングを見学させていただく経験もさせてもらったりしました。
ちょっと信じられない話かも知れませんが、人のカウンセリングを観ることで、あたかも自分自身が受けたような感覚になって、氣づきや癒しを得られることも多々あるのです。
思えば私が独立開業できたのも、カウンセリングを受けたことがキッカケだったと言えます。
紆余曲折ありましたが、カウンセラーとしての経験も決して無駄ではなかったと思います。
出来事に成功も失敗もなく、ただフィードバックや学びがあるのみです。
失敗というのは相対的な一評価に過ぎません。
「救うのではなく、助けることが大切」をカウンセリングによって学びました。
ちなみに、カウンセラーを名乗る人は多いですが、良いカウンセラーを選ぶ絶対的な基準が一つあるそうです。
ずばり「そのカウンセラーのプライベートが幸せであるかどうか」だそうです。
とりあえず一つ言えるのは、私は今日もあんトーストを頂けて幸せだったということです(笑)